2008.07.14 Monday
Y邸 模型
設計を進める時に、図面やスケッチだけで済ます建築家は居ません。空間を成す間口・奥行き・高さのプロポーションや光の陰影などは2次元では同時に表現出来ず、それらの妥当性を建築前に実際に検証したり確認したりするには、やはり3DCGや模型が不可欠です。
CGはディテールや雰囲気が良くわかり大変便利ですが、スケール感がないという唯一致命的な欠点があります。いや、人や植物など目安となる点景を入れることでそれらしくは分かるのですが、3Dと言っても所詮は写真と同じで、モニターや紙に描かれた2次元。そこでうちではイメージは3DCG、スケールや空間のつながりなどは模型と使い分けながらシミュレーションして設計に活かしています。
お施主さんは雰囲気がどうなるかを一番知りたがっているので、ウケは圧倒的に3DCGのほうが良いですが、スケールで誤解を与えかねないのがこちらとしては一番怖いところです。
Y邸はイラストレーターのための、アトリエを併設した住宅です。空間の大きさや距離などを模型を見ながら打ち合わせをして、微調整しました。